
[ 津波被災地復興へのサポート ]
東日本大震災の津波で大きな被害を被った南三陸町はそれまでにぎやかに灯っていた街の光が一気に消え暗い街並みとなってしまいました。南三陸町を訪れる人々に何かこの町の思い出を持ち帰ってもらおうとホテル観洋と東北みらい推進機構ではこの町ならではのイベントを考えました。そこで思いついたのが街の明かりが少ないことを逆手に取った星空観望会、スターパーティーでした。もともと空気が澄み美しい自然が残る志津川湾の上空は星が良く見えるポイントでした。
第一回目のスターパーティーは2017年の1月に開催しました。当初2か月に1回開催したスターパーティーはお客様からの高評価を得て、現在では月に2回開催され、今年の6月5日には92回目を向かえました。海風が心地よい夏場はもちろん、真冬の寒い日も多くのお客様や地元の方々が参加され、これまでにおよそ6000人余りの方々が天体望遠鏡をのぞき月面のクレーター、土星の輪、木星の縞模様などに感嘆の声を上げられました。
南三陸町は山に囲まれた地形と海流の影響からか県内でも星の見える日数が大変に多く、これまでのスターパーティーでは8割位の高率で星空観望ができました。
一方、残念ながら天候不良の時はホテル観洋の会議室で3人の講師がシーズンにあった
星座の話や宇宙の話など、宿泊された方々が興味を持たれるお話を披露しております。

今年は年初から天体観望において珍しいイベントが2件ありました。
1月には5万年ぶりにZTF彗星が太陽の元に帰ってきました。長い光の尾を引くZTF彗星を多くの方がご自分のスマホで撮影し、貴重な記録をお持ち帰り頂きました。
この様子は東北放送で放送していただきました。

また、5月19日に山形県のアマチュア天文家が風車銀河近くで超新星を発見しました。スターパーティーではホテル観洋の屋上にEVスコープという特殊な天体望遠鏡を用意して2100万光年のかなたから届く超新星が爆発した光を皆さんに見ていただいております。
6年間続けたスターパーティーは徐々に浸透し、今では修学旅行や課外活動に訪れる中学校、高等学校から開催の要望があり、体験イベントの一つの柱となっています。
東北みらい推進機構ではこれからも南三陸町を訪れる多くの方々に美しい星空や珍しい天体イベントを見ていただき、震災の記憶とともに町を訪れた貴重な記憶にしていただきたいと思っています。
2023.6.20


